警察を名乗る男から電話があった。
「お宅を盗撮していた男を捕まえたので話を聞きたい」と言う。

「合鍵を作られ宅内にカメラを仕掛けられている」
「下着の写真やいろいろな動画が撮られている」
「写真や動画はネットにも流れている」
「犯人は何も盗まず盗撮して売り捌いているグループ犯」
「身の回りで何か気が付いたことはないか」
「実際に写っているものを確認してほしい」
「世帯全員で確認してほしいが見せたくないものはないか」

やたら早口で押せ押せ口調。まるで営業電話のよう。
こちらの名前も住所も確認しない。不審。

「どんな色の下着を何枚持っているか」
「恥ずかしいことじゃないので正直に」
「○○はしたことがあるか」
「○○○は○○○○か」
「○○○のときの○○は○○○か」

放っておけば猥褻な単語をガシガシ並べてくる。
いい加減面倒になって、世帯主と相談して折り返し電話するから
所属と名前と連絡先を教えろと言うと、現在極秘で捜査中であり、
書類などを揃えてからまた電話すると言って切られた。

極秘って。ぉぃ。

ウチはナンバー・ディスプレイも利用していないし、
136サービスも使えないため、尻尾もつかめない。

腹が立ったので、男が名乗っていた警察署に電話。
これこれこういう電話があったと告げると、
念の為、その手の盗撮事件があったか調べてくれると言う。

待つことしばし。それらしき事件はないとの返答。
デリケートな話や動揺する声を聞いてハアハアする、
悪質なイタズラ電話である確率が高い、との判断。
それでも一応、所轄の交番には伝えてくれるとのこと。
万一、警察を名乗る男が訪ねてきたら、
すぐに開けずに交番か署に電話を、とアドバイスまで。

電話を受けながら検索すると、いろいろとHIT。

警察官を名乗る不審電話
警察を名乗る男性から会社に電話があり……
盗撮。高井戸警察から電話が来た。

まったく、暇なヒトはいるもんだね。
一人暮らしの女性はくれぐれも気を付けて。